Saturday, August 25, 2012

政治と理論研究会 第5回例会


要領


  • 日時:8月25日(土)17:00開始

  • 会場:法政大学 新見附校舎3F会議室1(MAP

  • テーマ:政権交代は何を残したのか

  • テキスト:山口二郎『政権交代とは何だったのか』岩波新書、2012年


政権交代とは何だったのか (岩波新書)



  • 開催趣旨:

 2009年の夏に実現した政権交代から、丸3年が立とうとしています。この間、経済危機や大震災が人々を襲う一方で、2人の首相が退陣し、マニフェストは撤回され、政権与党は分裂しました。「事業仕分け」のように国民の注目を浴びた試みもありましたが、「政治主導」や「子ども手当」など民主党が掲げていた構想や政策の多くは挫折・譲歩を余儀なくされ、震災・原発事故後の対応も多くの批判にさらされています。「友愛」や「最小不幸社会」などの理念が次々と忘れ去られていくなか、「国民の生活が第一」というもう一つの「忘れられた」理念にすがる勢力は、税と社会保障の一体改革で自民党・公明党との接近を図る野田政権に反発して、民主党を離れました。

 混迷を続ける政治状況を見通すことはもとより困難ですが、これまでの歩みを振り返ることがその出発点になることは疑うべくもありません。良くも悪くも、歴史的な政権交代は政治環境に不可逆の変化を加えたはずであり、以後、私たちはそれが残したものと付き合っていく必要があります。政権交代の無残を嘆くばかりにとどまらず、ポスト政権交代の時代に残された正負の遺産を見極めることに努力し、どうしてこうなったのかの反省と、今後どうすべきなのかという展望に役立てたいと思います。

 以上の趣旨に最適なテキストとして、本研究会では山口二郎氏の『政権交代とは何だったのか』を選びました。民主党伸長の立役者の一人でもあった同氏が政権交代以後を振り返った同書は、どのような立場の人にあっても、理念・制度・政策のいずれについても、活発な思考を触発してくれるはずです。同書を共通の叩き台としながら、参加者各位の多様な意見を自由にたたかわせることを希望します。


  • サブテキスト(参加の要件ではありません):


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