- 松尾隆佑 [2014. 3] 「マルチレベル・ガバナンスにおける民主的正統性と公私再定義――ステークホルダー・デモクラシーのグローバルな実現へ向けて」『社会科学研究』65(2): 185-206.
 
雑誌投稿論文が刊行されました.リンク先から,要約および本文をお読み頂けます.掲載誌はオンライン版のみの刊行のため,冊子体はありません.
目次を以下に掲げておきます.
- 目次
 - I. 序論――ダールのジレンマとガバナンス論の隘路
 - II. グローバルな民主化に向けた複数の戦略
 - 1. 政府の/による民主化――ヘルドのコスモポリタン・デモクラシー
 - 2. 市民社会による民主化と、市民社会の民主化
 - III. マクドナルドのグローバル・ステークホルダー・デモクラシー論
 - 1. 概要
 - 2. 意義と課題
 - 3. 可能なる射程――国連グローバル・コンパクトから
 - IV. デモイの競合と調停――民主的正統性の多回路的実現
 - 1. 代表性と有効性への多回路
 - 2. 応答性への多回路
 - 3. 公私の再定義可能性
 - V. 結論
 
今回の論文は,政治と理論研究会 第9回(2013年5月8日,法政大学)にて報告した内容に加筆修正を施したものです.研究会にご出席下さった方々に,改めて感謝申し上げます.
加えて一つ,訂正があります.参考文献に挙げている高橋良輔先生のご論文,「国境を越える社会運動と制度化されるNGOネットワーク:空間・運動・ネットワーク」の刊行年が「2009」年と表記されていますが,「2010」年の誤りでした.この場を借りてお詫び申し上げます.
なお,脱稿後に以下の2本の論文に接しました.内田 [2014] はJames Bohmanの議論について,Erman [2013] はTerry Macdonaldの議論について,それぞれ検討を加えており,いずれも拙稿と内容的関連が大きいものです.
- 内田智 [2014] 「熟議デモクラシー,国境横断的なその制度化の課題と可能性――欧州における討論型世論調査の試みを一例として」『年報政治学』2013(2).
 
- Erman, Eva [2013] “In Search of Democratic Agency in Deliberative Governance,” European Journal of International Relation, 19(4): 847-868.
 
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