Wednesday, April 24, 2013

自主ゼミ #2013-2


事前に予定を変更して,序論のみ扱う.

2週休み,次回は5月15日14時半から.

  • 文献: 大竹弘二 [2009] 『正戦と内戦』以文社, 序論.


  • 次回予定: 同書,1章.

Monday, April 22, 2013

御礼: デロワ [2013]



版元の吉田書店様からご恵送頂きました.ありがとうございます.

原著はYves Déloye, Sociologie historique du politique (La Découverte, 2007)で,1997年初版の3版とのことです.著者による日本語版への序文と,参考文献表に加え,訳者2人それぞれによる詳細な解題(2つあわせて30頁超)が付いています.

「政治(la politique)」ではない「政治的なもの(le politique)」に焦点を当てた歴史社会学/政治社会学(政治的なものの社会史/社会的なものの政治史)ということで,コリン・ヘイ『政治はなぜ嫌われるのか』やジェリー・ストーカー『政治をあきらめない理由』などと是非とも読み比べてみたい著作です.

これらはいずれも訳書ですが,杉田敦『政治的思考』も含め,この時期(ここ半年)に刊行が集中したのは故なきことではないのだろうなと思います.

HPに目次がまだ出ていないようなので,↓に貼っておきます.

  • 監訳者まえがき
  • 日本語版への序文
  • 序論
  • 第1章 歴史学の方法と政治的なものの科学
    • 1 歴史学と社会学の間――政治的なものの問題――
      • (1)フランスにおける政治史:創設期の学問領域
      • (2)歴史的偶然性から社会学的規則性
    • 2 新しい知的局面
      • (1)歴史学の政治への転換
      • (2)現代政治学の歴史への転換
    • 3 政治的なものの歴史社会学の諸原理
      • (1)政治的なものの長期的な歴史
      • (2)認識論的争点
      • (3)政治的なものの歴史社会学の対象
  • 第2章 近代国家の生成過程
    • 1 権力の家産化と脱家産化
      • (1)近代国家の起源:封建制
      • (2)「西洋の力学」
    • 2 中央集権化と権力の凝集
      • (1)「国家の論理」
      • (2)近代国家の文法
    • 3 国家化と近代的人間の誕生
      • (1)国家の内奥
      • (2)近代国家の人類学的読解のために
  • 第3章 ナショナルな市民権とナショナル・アイデンティティ
    • 1 国民とは何か
      • (1)国民の構築
      • (2)ナショナルな想像物
    • 2 市民権と世俗化:紛争と軌道
      • (1)市民権の出現
      • (2)アメリカの状況:市民権と市民宗教
      • (3)フランスの状況:市民権とライシテ
    • 3 市民権と国民の同化
      • (1)市民権と国民国家への忠義
      • (2)同国人と外国人
  • 第4章 選挙の文明化の歴史社会学
    • 1 政治化の道筋
      • (1)歴史学論争
      • (2)政治化という「砕けた鏡」
    • 2 民主的でかつ分化され,専門化された競争に向けて
      • (1)選挙の競争形態
      • (2)選出させること
    • 3 選挙の習俗
      • (1)選挙の儀礼
      • (2)投票,暴力の排除
      • (3)市民的な賢明さ
  • 結論 過去による迂回
  • 訳者解題1 フランスにおける非宗教的国家と国民の象徴体系(稲永祐介)
  • 訳者解題2 政治的空間の揺れ動く境界(小山晶子)
  • 参考文献
  • 事項索引
  • 人名索引

Wednesday, April 17, 2013

自主ゼミ #2013-1


今年度初回.顔合わせと今後の打ち合わせ.

次回以降は14時半から行う予定.

  • 文献: 大竹弘二 [2012] 「公開性の根源」1-2回, 『atプラス』11-12号.



  • 次回予定: 大竹弘二『正戦と内戦』序論,1章.

Monday, April 8, 2013

自主ゼミ #2013-0


2013年度の自主ゼミでは,大竹弘二『正戦と内戦』およびカール・シュミット『大地のノモス』を中心に読んでいきます.

対象文献と各回の振り分け(予定)は以下の通り.時間は毎週水曜15時から.会場は法政大学大学院棟です.

初回は4月17日(水)となります.参加をご希望の方はkihamu[at]gmail.comまでご連絡下さい.部分的な参加でも歓迎しております.


  • 文献
    • 大竹弘二 [2012-] 「公開性の根源」『atプラス』(11)‐, 連載中.
    • 大竹弘二 [2009] 『正戦と内戦――カール・シュミットの国際秩序思想』以文社.
    • カール・シュミット [2007] 『大地のノモス――ヨーロッパ公法という国際法における』新田邦夫 (訳), 慈学社出版.

  • 前期
    • #1: 大竹「公開性の根源」1-2回(参加者の関心すり合わせ)
    • #2: 大竹『正戦と内戦』序論+第1章
    • #3: 大竹『正戦と内戦』第2章
    • #4: 大竹『正戦と内戦』第3章
    • #5: 大竹『正戦と内戦』第4章
    • #6: 大竹『正戦と内戦』第5章
    • #7: 大竹『正戦と内戦』第6章+結語
    • #8: 大竹「公開性の根源」3-4回
    • #9: 大竹「公開性の根源」5-6回
    • #10: 前川「洪水のあと」

  • 後期
    • #11: シュミット『大地のノモス』はじめに+第1部第1-2章
    • #12: シュミット『大地のノモス』第1部第3-4章
    • #13: シュミット『大地のノモス』第1部第5章+第2部第1章
    • #14: シュミット『大地のノモス』第2部第2-3章
    • #15: シュミット『大地のノモス』第3部第1-2章
    • #16: シュミット『大地のノモス』第3部第3-4章
    • #17: シュミット『大地のノモス』第3部第5章+第4部第1章
    • #18: シュミット『大地のノモス』第4部第2-3章
    • #19: シュミット『大地のノモス』第4部第4-5章
    • #20: シュミット『大地のノモス』第4部第6-7章


Friday, April 5, 2013

御礼: 平石 [2013]




著者の平石先生からご恵送たまわりました.ありがとうございます.

私ぐらいの世代以下にとってウォーラスは,名前は聞いたことがあるけれどもまともに勉強したことはない,といった淡い存在かもしれません.

「巨大社会」論を唱えた「現代政治学の祖」,といった一般的イメージに留まらないウォーラスの壮大な思考の全体像を明らかにする本書は,世紀転換期欧米の思想世界を知る上で,画期的重要性を持つ思想史研究かと思います.

平石先生には二度ほどお目にかかった程度ですが,自分の指導教員の初期論文も含めて,しっかり勉強しなさいという意味でご高配下さったのだと思います.じっくり拝読させて頂きます.

仲介の労を取って下さったT君にも感謝申し上げます.

(※Amazonに書影がアップされていないため,後日追記します.)追記しました(4/9)

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